PySpa アドベントカレンダー 2日目

PySpaアドベントカレンダー - connpass の 2 日目です。

技術的にも人間的にもコレといって語れるようなネタを持っているわけでもなく、さてどうしたものかと考えていたのですが、どうにも思いつかないので困り果ててしまったので、ここ 2 年くらいの自分を PySpa 周辺のあたりに絡めて振り返ってみようかと思います。

そもそもの話

初めて、にこういったコミュニティベースでの人との繋がりの輪の中で活動をするなったのは「Sphinx + 翻訳ハッカソン」というイベントがきっかけでした。2010年の夏ごろだったかと思います。
そのときの会場は、いま自分が在籍している会社の会議室でした。

Sphinx翻訳ハッカソン(2010/09/05) — Python製ドキュメンテーションビルダー、Sphinxの日本ユーザ会

当時の自分は某巨大ECサイト検索エンジンのお守りをしていて、コードを書くと言えばシステムの運用やメンテナンスにつかう BASHPerl スクリプトの作成や改修などが主だったと記憶しています。

あまり目新しいネタに触れる機会がないままだったこと、検索エンジンのことをもっとキチンと理解したいと思っていたこともあって、一人でいろいろと調べているうちに PythonSphinx のことを知りました。

また検索に関する日本語の文献が少なくて、結果として洋書を読む機会が多かったこともあって、自分ひとりのためではあるものの翻訳をやってみようと思い立ち、ひとりで洋書のペーパーバックを買って地道に翻訳を進めてみたりもしていました。

そんな時に「Sphinx + 翻訳ハッカソン」の存在を知ったわけです。

それまでそういった活動の場面に接することもなかったので、初参加のときはかなり躊躇しながらの参加でしたが、いま思うとあそこで一歩踏み出していなかったらいまこの自分は居なかったわけですから、自分に取ってのターニングポイントはこの時だったのかなと、いまさらながらに思いますね。

それから

さて、無事(?)にイベントへの初参加を果たした後、そこで知り合った人たちに巻き込まれたのか、自分から突っ込んでいっただけなのかは判然としませんが、徐々に Sphinx-Users.jp の活動に関わるようになっていき、年が明けました。同時に、自分はこの頃になって初めて PySpa というイベントがあること知りました。

Python Hack-a-thon(現: PyFes)で @voluntas に会ったのもその頃だったと思います。その時は、彼が自分の近くに座っていた別の人と話をしていたところに横から割り込む格好になって二言三言だけ言葉を交わした程度だっただけでしたが。

Python Hack-a-thon 2011.02 : ATND

Python 温泉には、その年の11月(第10回。定期開催では最終回)で初めて参加しました。

その前の第 9 回のときは、常連優先ということもあって選外となり、参加ができなかったので、夜中に一人で Twitter のタイムラインの盛り上がりを眺めていたことを覚えています。

またこの時、自分は既に前職を辞めていて、次の仕事を始めるまでのインターバル期間のような状態でした。生来あまり計画的な方ではないので思いのほか自由になる金が手元に無くて、参加費用をなんとか捻出しての参加でした。

初めて参加した PySpa は、人づてに聞いていた話の通りでもあり、想像と違っていた部分もありでしたが、とても新鮮な感覚でした。

技術の話にしてもそれ以外の話題にしてもその話題(?)に通じた人が居て、これまた異なる意見を持つ人が居て、時には意見を戦わせてみたり相手の話に引きこまれてみたり、他方では我関せずとばかり自分の課題に打ち込む人あり、と各人が思い思いの過ごし方で "場" を共有することの様式美を見た思いがします。

個人的には「食事は全員で揃って食べる」というルールが、一番気に入ってます。

そして、最近の話

前職を退職した後に、およそ 1 ヶ月のインターバルを終えていまの仕事に就いたのは、ちょうど 1 年前の 12 月のことでした。

仕事では主に PythonErlang と Shell Script、そして reStructuredTextを書いています。
「製品の機能開発をする」、「テストを書く」、「ドキュメントを書く」という、およそソフトウェア製品開発の基本的な作業を粛々と行うことが、主に自分の担っている役どころというところでしょうか。

プライベートでは Sphinx-users.jp の副会長などを努めることになったり、ときどき HTML テーマを作ってみたり、SphinxCon 2011 で発表をしてみたり、オープンソースのプロダクトに Pull Request を出してみたりということをちまちまとやっています。

まとめ

さて、締まらない感じで来てしまいましたが、まとめです。

前職を辞め、職場を変えてからもう 1 年が経ちます。時折会う前職の同僚・友人などから「顔色がよくなった」と言われることが幾度かありました。辞めた当時はムリをしていたつもりはカケラもなかった自分ですが、見る人からみれば、その目にはそう映っていたのかも知れません。

そして今、自分はかつての自分とは異なった場所に居て、異なった働き方をしています。比較的早い時間に帰って、自分の好きな事に使える時間をより多く確保出来るようにもなりました。

これはもちろん PySpa に限った話ではないのですが、自分が今このように働いていられるのは、ここ 2 年やそこらの内で関わった人たちから頂いた有形・無形の「何か」によって支えられてきた事と無関係ではないと思います。

PySpa ならびに Sphinx, Python 関連でお世話になっている皆さんには、本当に感謝しています。ちょっとやそっとでは到底返しきれないくらい、頂いたものがたくさんあると思っています。

生来、ゆるい人間なのでどこまで出来るかは分かりませんが、自分が恩を受けた分は何らかの形で返して行けたらと思います。


では、明日は @tokibito さんです。よろしくお願いします!